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IFAの平均年収は?雇用形態と報酬制度(バック率)について解説

この記事で解決できるお悩み
  • IFAの平均年収はどのくらいなのか知りたい
  • IFAの報酬はどのように決まるのか教えてほしい
  • 業務委託と正社員の報酬形態の違いを教えてほしい

先に結論を書くと、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)の平均年収を示す公的な統計は見当たらない。専業と兼業、業務委託と正社員が入り混じっているため、全体をならした平均額を出しても、自分に当てはまる数字にはならないからだ。

代わりに手がかりになるのが、報酬の決まり方である。IFAの収入は、顧客が支払った手数料が「証券会社 → IFA法人 → IFA個人」と分けられていく過程で決まる。どの段階でいくら残り、そこから何が引かれるのか。この2点さえ押さえれば、求人票の条件から自分の年収をかなり具体的に試算できる。

本記事では、報酬が分けられる仕組み、業務委託型と正社員型の違い、年収を試算する手順を順に整理する。IFAへの転職を検討しているなら、平均額を探すより先に、この計算式を持っておきたい。

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この記事の監修者

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松岡 隼士

アドバイザーナビ株式会社 代表取締役 / IFA転職 事業責任者

野村證券で富裕層向けの資産承継・M&A業務を経て、2019年にアドバイザーナビ株式会社を共同創業。IFA特化型転職エージェント「IFA転職」を立ち上げ、証券会社出身者を中心に金融人材のキャリア支援を牽引。

目次

IFAの年収はどう決まるのか|手数料は2回に分けられる

IFAの収入のもとになるのは、顧客が証券会社などに支払う手数料と、顧客の預かり資産残高に応じて発生する報酬だ。ただし、それがそのままIFA個人に入るわけではない。

求人票に「バック率が高い」と書かれていても、何に対する何%なのかがわからなければ、年収は計算できない。まずは、お金がどこを通って手元に届くのかを押さえたい。

IFAが受け取るお金の流れ

IFAは、証券会社などの金融商品取引業者と直接の雇用関係にあるわけではない。金融商品仲介業者であるIFA法人に所属し、その法人を通じて金融商品の提案や注文の媒介を行う。顧客が支払ったお金は、次の順で分けられていく。

  • 顧客が証券会社などに取引手数料や販売手数料を支払う
  • 証券会社などが、契約に基づいてIFA法人へ報酬を支払う
  • IFA法人が、IFA個人との契約に基づいて報酬を支払う

分配は2回ある。証券会社とIFA法人の間で1回、IFA法人とIFA個人の間でもう1回だ。本記事では、後者の「IFA法人からIFA個人へ支払われる割合」をバック率と呼ぶ。求人票に載っているのも、多くはこちらの数字である。

顧客が支払った手数料が証券会社からIFA法人、IFA個人へと2段階で分けられる流れを示した図

図のとおり、顧客が支払った手数料の全額がIFAの取り分になることはない。証券会社とIFA法人の間で決まる配分率、IFA法人とIFA個人の間で決まるバック率、そしてシステム利用料などの控除。この3つを通り抜けた後の金額が、実際の報酬になる。

だからこそ、料率だけを見比べても意味がない。求人票を読むときは、次の4点をセットで確認したい。

  • バック率は「証券会社に支払われた手数料」に対する割合なのか
  • バック率は「IFA法人に入った報酬」に対する割合なのか
  • 固定費・システム利用料・事務手数料などの控除があるのか
  • 販売手数料だけでなく、信託報酬や残高連動報酬も対象になるのか

同じ「バック率70%」でも、計算のもとになる金額と控除の有無が違えば、手取りは何割も変わる。料率ではなく、計算式で比べたい。

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IFAの報酬体系とバック率|業務委託・正社員で仕組みが異なる

報酬の受け取り方は、大きく「コミッション型」「固定給」「ハイブリッド型」の3つに分かれる。

契約形態と報酬体系は本来別のものだが、実際には結びつきやすい。業務委託型IFAは成果報酬の比重が高く、正社員型IFAは固定給の比重が高い。ただし制度はIFA法人ごとに違うため、「業務委託だから完全歩合」と決めつけずに確認したい。

業務委託型IFAコミッション型
ハイブリッド型(固定報酬+インセンティブ)
正社員型IFAハイブリッド型(固定給+インセンティブ)
固定給

3つの違いは、収入の下限をどこに置くかにある。固定部分の割合が大きいほど下振れは小さくなり、その分だけ上振れの余地も小さくなる。

コミッション型

コミッション型は、顧客の取引や保有残高から生まれた報酬の一部を受け取る仕組みだ。業務委託型IFAで多く採用されている。

固定給がない分、成果はそのまま収入に反映される。営業力や顧客基盤がある人にとっては高年収を狙いやすい一方、成果が出ない月は収入が大きく落ち込む。

バック率はIFA法人や契約内容によって異なる。ただ、「50%」「70%」といった料率の高さだけで判断はできない。報酬の対象となる手数料、控除項目、支払いのタイミングまで見て、はじめて比較になる。

例えば、ある月にIFA法人へ100万円の報酬が入り、IFA個人へのバック率が70%と定められていれば、その月の報酬は70万円。ここからシステム利用料や事務手数料が差し引かれる契約なら、手元に残る額はさらに減る。

IFAの報酬について「会社員時代より年収が上がった」「思ったより収入が安定しない」という正反対の声が並ぶのは、売上と契約条件しだいで結果が大きく変わるためである。

固定給

正社員型IFAでは、固定給を中心とした報酬体系が採用されることがある。

金額を左右するのは、IFA法人の方針、前職の年収、金融業界での経験、担当する顧客層といった要素だ。固定給に賞与やインセンティブが上乗せされるケースもある。

収入が青天井に伸びることはない代わりに、毎月の入金額が読める。住宅ローンや教育費など動かせない支出を抱えているなら、この安定性は無視できない条件になる。

ただし、正社員型であっても成果評価や営業目標が設定される場合はある。固定給の金額だけでなく、賞与の算定基準、インセンティブの有無、目標が未達だったときの扱いまで聞いておきたい。

ハイブリッド型(固定報酬+インセンティブ)

ハイブリッド型は、固定報酬とインセンティブを組み合わせた報酬体系だ。歩合の比重が大きい証券会社の営業職や、外資系金融の報酬体系に近いと考えるとイメージしやすい。

固定部分があるため、完全歩合制よりも収入の下振れを抑えやすい。一方で、バック率はコミッション型より低く設定される場合もあり、成果を出したときの伸び幅は契約条件によって変わる。

条件は、同じIFA法人の中でも人によって異なることがある。経験、顧客基盤、見込み売上、担当業務によって固定報酬もインセンティブ率も動くため、求人票の想定年収だけでは実態をつかみにくい。

関心があるなら、固定報酬の金額、インセンティブ率、対象となる売上、支払時期、契約更新の条件。この5点は面談で確かめておきたい。

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IFAの報酬は何に対して、いつ支払われるのか|売買手数料と残高連動報酬

IFAの報酬は、主に顧客が支払う取引手数料と、顧客の預かり資産残高に応じて発生する報酬をもとに計算される。どちらが中心かによって、日々の働き方まで変わってくる。

報酬の対象となる手数料

IFAの報酬対象になり得る手数料には、次のようなものがある。

  • 株式の売買で発生する取引手数料
  • 投資信託・債券の販売手数料
  • 投資信託を保有している間に発生する信託報酬の一部
  • 保険商品の販売手数料
  • 顧客の預かり資産残高に応じた残高連動報酬

実際に数字を入れてみよう。販売手数料が3.3%(税込)の投資信託を1,000万円分販売した場合、顧客が証券会社へ支払う購入手数料は、1,000万円×3.3%=33万円である。

この33万円のうち何割がIFA法人に渡るかは、証券会社とIFA法人の契約内容によって異なる。仮に70%が支払われる契約であれば、33万円×70%=23万1,000円がIFA法人の取り分になる。

さらに、IFA法人からIFA個人へのバック率が80%だとすれば、23万1,000円×80%=18万4,800円。1,000万円分を販売して、手元に約18万5,000円が残る計算だ。

ただし、これは仮の数字を並べた計算例にすぎない。商品、販売手数料、契約先の証券会社、IFA法人の報酬規定、控除項目のいずれかが変われば、結果も変わる。

また近年は、売買のたびに発生する手数料だけでなく、顧客の預かり資産残高に応じて報酬が積み上がる仕組みも見られる。残高連動型では、取引回数を増やすことよりも、顧客の資産残高を長期的に維持・拡大することが収入につながる。

手数料獲得を目的とした過度な売買提案を避けやすいという点で、この仕組みは顧客本位の提案と相性がよい。ただし、料率や対象となる資産は契約によって異なるため、転職前の確認は必要だ。

金融機関でのノルマ営業に違和感があるなら、IFA法人の報酬体系が販売手数料中心なのか、残高連動報酬も含むのか。ここは応募前に見ておきたい。

報酬が振り込まれるタイミング

報酬が実際に振り込まれる時期は、契約形態と報酬体系によって異なる。

業務委託型のフルコミッション(完全歩合)では、顧客の取引によって発生した報酬が、翌月以降の支払日に振り込まれるケースがある。8月に取引が成立した場合、9月以降に報酬が支払われるイメージだ。

ただし、支払サイクルはIFA法人ごとに異なる。月次で精算するところ、四半期ごとにまとめるところ、賞与月に一括で支払うところがある。

正社員型IFAの場合は、毎月の給与とは別に、賞与やインセンティブとして支払われることもある。半年に一度、年に一度というケースもあるため、「報酬が発生した時期」と「入金される時期」は分けて確認しておきたい。転職直後は前職の給与が途切れる時期と重なりやすく、初回の入金までにかかる期間を先に把握しておくと生活設計を立てやすい。

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IFAの平均年収|公的な統計はないため、自分の条件で試算する

冒頭で触れたとおり、IFAの平均年収を示す公的な統計は確認しにくい。

働き方が一様ではないことが理由だ。専業でIFAとして活動する人もいれば、保険募集人、税理士、FPなどの本業と兼業している人もいる。業務委託型と正社員型では収入の構造そのものが違う。これらを一つにまとめた平均額を出しても、実態はつかみにくい。

そこで、平均額を探す代わりに、次の式で自分の収入を試算する。

業務委託型IFAの収入目安
年間の報酬対象額(IFA法人に入る報酬)× バック率 − 固定費・システム利用料など

正社員型IFAの収入目安
固定給 × 12カ月 + 賞与 + インセンティブ

どちらも税金や社会保険料を差し引く前の金額である点には注意したい。とくに業務委託型は個人事業主として扱われることが多く、所得税・住民税・国民健康保険・国民年金を自分で納める。額面が同じでも、正社員の手取りとは一致しない。

業務委託IFAの平均年収

業務委託IFAは、フルコミッション型の報酬体系が中心となる。年間の手数料収入や残高連動報酬が、そのまま年収に直結する。

したがって年収の幅は、顧客基盤と営業力の差がそのまま出る。既存顧客を引き継いで独立する人と、独立後にゼロから新規開拓を始める人では、初年度の収入に大きな差がつきやすい。

業界全体の水準を示す統計はないが、公開資料から規模感をつかむことはできる。上場しているアイ・パートナーズフィナンシャルの2026年3月期第2四半期(中間期)決算説明資料では、2025年9月末の所属IFA数は215名、金融商品仲介業の売上高は16億6,200万円、売上原価の大半は所属IFAに対する報酬と説明されている。

単純に割ると、IFA1人あたりの売上高は半期で約773万円、単純に2倍した年換算では約1,546万円となる。ただし、これは法人の売上高であって、IFA個人の年収ではない。売上原価には報酬以外の費用も含まれ、個人ごとの売上差も大きい。「法人に入る売上がどの程度の規模か」を知るための目安として見てほしい。

自分の年収を見積もるには、次の3点を具体的な数字に置き換える。年間でどれだけの報酬をIFA法人にもたらせるか、バック率はいくらか、毎月の固定費はいくらか。

例えば、年間の報酬対象額が1,500万円、バック率が70%、年間固定費が120万円の場合、収入目安は次のようになる。

1,500万円 × 70% − 120万円 = 930万円

一方、年間の報酬対象額が500万円にとどまった年は、500万円×70%−120万円で230万円まで下がる。固定費は売上が減っても変わらないため、下振れした年ほど重く効いてくる。

高年収を狙える余地がある反面、収入の下限は保証されない。平均年収をそのまま参考にするよりも、自分の顧客基盤と売上見込みで計算したほうが、現実に近い数字が出る。

正社員型IFAの平均年収

正社員型IFAは、固定給に賞与やインセンティブが加わる報酬体系が一般的である。

業務委託型IFAに比べれば、収入の上振れは限定される。その代わり毎月の給与が読めるため、転職直後で売上が立たない時期を乗り切りやすい。

確認したいのは、求人票に書かれた想定年収の内訳だ。固定給がいくらで、賞与は何カ月分を見込んでいるのか。インセンティブはどう算定されるのか。そして、集客を会社が担うのか、自分で開拓するのか。この最後の一点によって、同じ年収でも仕事の中身はまったく変わる。

顧客本位の提案ができるかどうかも、正社員型かどうかでは決まらない。IFA法人の方針しだいである。商品ノルマの有無、評価指標、顧客フォロー体制まで踏み込んで確認しておきたい。

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IFAの契約形態|大手10社の調査では外務員の69.9%が業務委託

IFAの契約形態は、IFA法人と業務委託契約を結ぶか、IFA法人に正社員として所属するかに大きく分かれる。業務委託型の場合は、個人事業主として働くケースが多い。

金融庁が2018年12月時点で、国内の預かり資産残高が大きい金融商品仲介業者10社を対象に行った調査では、契約形態は次のように整理されている。

合計割合
所属外務員との契約形態
正社員
(固定給)
4社40.0%
業務委託社員
(歩合給)
3社30.0%
正社員・業務委託混在3社30.0%
契約形態別外務員数
正社員
(固定給)
110人30.1%
業務委託社員
(歩合給)
255人69.9%

法人単位で見ると、正社員中心が4社、業務委託中心が3社、両方が混在する法人が3社。人数で見ると、業務委託社員が255人で全体の69.9%を占めていた。なお外務員とは、金融商品の勧誘や説明を行うために登録された担当者を指す。

ただし、これは大手10社に限った2018年時点のデータであり、現在の業界全体を示すものではない。実際、その後は正社員型やハイブリッド型の求人も見られるようになっている。

契約形態は入り口にすぎない。報酬体系、集客支援、商品ラインアップ、コンプライアンス体制まで並べて比較しなければ、働き方の実態は見えてこない。

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業務委託型IFAのメリット・デメリット|高収入の余地と収入の不安定さは表裏

業務委託型を選ぶと、何が手に入り、何を引き受けることになるのか。利点と代償は多くの場合セットで現れる。

業務委託型IFAのメリット

  • 成果が収入に反映されやすい
  • 働く時間や場所の自由度が高い
  • 会社都合の転勤がない
  • 顧客と長期的な関係を築きやすい
  • 商品ノルマに縛られにくい場合がある
  • 他の仕事と兼業できる場合がある

最大の特徴は、成果がそのまま収入に反映されることだ。営業力や顧客基盤がある人なら、会社員時代の年収を超えることも十分にありうる。

勤務時間や勤務場所の自由度が高い点もメリットだ。会社都合の転勤がないため、顧客基盤のある地域で働き続けられる。

税理士、会計士、FP、保険募集人などと兼業しながらIFAとして活動する人もいる。ただし、兼業の可否や顧客紹介のルールはIFA法人ごとに定められているため、契約前の確認が欠かせない。

商品ノルマに縛られにくい環境であれば、顧客の資産状況や運用目的に合わせた提案を行いやすい。もっとも、報酬が販売手数料に偏っていれば、提案が売りやすい商品へ寄る力は働く。ノルマの有無だけでなく、報酬の設計も合わせて見ておきたい。

業務委託型IFAのデメリット

  • 収入が安定しにくい
  • 固定費やシステム利用料が発生する場合がある
  • 集客を自分で行う必要がある
  • 事務・確定申告などの負担が増える
  • 土日や夜間に顧客対応が発生する場合がある
  • IFA同士のつながりが希薄になりやすい場合がある

そのまま裏返しになるのが、収入の不安定さだ。成果が収入に直結するということは、成果が出なければ収入も出ないということでもある。

IFA法人によっては、システム利用料や事務手数料などの固定費が毎月発生する。売上が少ない月でも一定のコストがかかるため、独立前に生活費の備えと資金計画を用意しておきたい。

働く時間を自由に決められる一方で、顧客対応が土日や夜間に入ることもある。自分で対応時間を決めて顧客に伝えておかないと、常に働き続ける状態になりやすい。

確定申告や経費管理といった事務も自分の仕事になる。業務委託型を検討するなら、バック率と同じくらいの熱心さで、集客支援、事務サポート、固定費、コンプライアンス支援の中身を確かめたい。

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正社員型IFAのメリット・デメリット|安定収入と裁量の制限を比較する

固定給がある分、正社員型では別の制約が生まれる。両面を並べて見ていく。

正社員型IFAのメリット

  • 給与が安定しやすい
  • 福利厚生を受けられる場合がある
  • 休日や勤務時間が定められている
  • 会社都合の転勤がない場合がある
  • 研修や資格取得支援を受けられる場合がある
  • 他のIFAと情報交換しやすい

固定給があるため、収入が安定しやすい。成果が思うように出ない月でも給与は支払われるため、生活面の不安を抱えずに顧客開拓へ取り組める。

正社員としての福利厚生や研修制度を利用できる場合もある。IFA法人によっては、商品研修、コンプライアンス研修、資格取得支援などを用意している。

業務委託型IFAでは、こうした学習を自費と自分の時間で賄うことになる。会社の制度を使いながらスキルを高められるのは、正社員型ならではの利点といえる。

ただし、福利厚生や研修制度の内容はIFA法人によって差が大きい。求人票の記載だけで判断せず、面接時に具体的な中身を確認しておきたい。

正社員型IFAのデメリット

  • 業務委託型に比べてインセンティブが低い場合がある
  • 営業目標やノルマが設定される場合がある
  • 会社の方針に従う必要がある
  • 勤務時間や働き方の自由度が低くなりやすい
  • 扱える商品や提案方法が法人方針に左右される

インセンティブは、業務委託型IFAより低く設定されやすい。固定給がある分、売上が大きく伸びても収入への反映幅は限られる場合がある。

また、正社員である以上、会社の方針や評価制度に従う必要がある。IFA法人によっては、営業目標や商品方針が設定されることもある。

「顧客本位の提案がしたい」と考えて正社員型IFAに転職しても、法人の評価制度が販売実績に偏っていれば、金融機関時代と同じ悩みを抱えることになりかねない。

見るべきは固定給の金額だけではない。営業目標、評価制度、商品ノルマの有無、顧客フォローの方針。ここまで確認して、はじめて働き方が具体的に想像できる。

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報酬体系は顧客本位の提案とどう関わるのか

IFAの報酬体系は、顧客本位の提案と両立できる。ただし、何に対して報酬が発生するかは、提案の姿勢に影響しうる。

販売手数料中心の報酬体系では、取引が発生するたびに報酬が生まれる。一方、残高連動型では、顧客の預かり資産を長期的に維持・拡大することが報酬につながる。報酬が発生する条件が違えば、提案の重心も自然と変わってくる。

残高連動報酬がある環境では、短期的な売買回数よりも、顧客の運用目的やリスク許容度に合った長期の提案を選びやすい。

とはいえ、残高連動報酬さえあれば必ず顧客本位になる、という単純な話ではない。報酬体系に加えて、評価制度、商品ラインアップ、コンプライアンス体制がそろってはじめて機能する。

IFAへの転職を検討する際は、取引手数料のバック率だけでなく、残高連動報酬の有無、販売ノルマの有無、顧客フォローの方針まで見ておきたい。

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平均年収よりも、自分の条件で試算しよう

IFAの年収は、公的な統計から読み取れるものではない。業務委託型か正社員型か、固定給があるか、バック率はいくらか、固定費はいくらか。この組み合わせによって、同じ「IFA」でも収入はまったく違う姿になる。

業務委託型を目指すなら、想定売上、バック率、システム利用料、集客方法を数字に置き換えて計算してみてほしい。正社員型なら、固定給、賞与、インセンティブの算定方法、営業目標、商品ノルマの有無を確認する。どちらも、求人票の想定年収より確かな判断材料になる。

選択肢自体は少なくない。日本証券業協会の公表データでは、2025年12月末時点の金融商品仲介業者の登録外務員数は10,885人。金融庁の金融商品仲介業者登録一覧では、2026年3月31日現在の業者数は687である。

どのIFA法人に所属するかで、報酬体系も働き方も変わる。複数の法人を比較したうえで、自分の顧客基盤や営業スタイルに合う契約形態を選びたい。

「どのくらいの預かり資産があれば独立後に収入を維持できるのか?」

「金融機関時代と同じような顧客対応や商品提案はできるのか?」

こうした疑問は、求人票を眺めているだけでは解けない。バック率の計算式、差し引かれる固定費、集客支援の範囲は法人ごとに条件が異なるうえ、公開されていないことも多いためだ。

IFA特化型の転職エージェント「アドバイザーナビ」では、IFA転職に関する相談を無料で受け付けている。報酬体系や契約条件を法人ごとに比較したい、まずは情報収集から始めたい、という段階でも利用できる。

面談のお申し込みは下記フォームからお申し込みを。

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出典

金融庁「金融商品仲介業者登録一覧」(更新日:2026年3月31日)
日本証券業協会「協会員の従業員数等」(公開日:2026年2月16日)
金融庁「事務局説明資料(金融商品仲介業者に関する調査)」(公開日:2019年4月24日)
株式会社アイ・パートナーズフィナンシャル「2026年3月期 第2四半期(中間期)決算説明資料」(公開日:2025年11月14日)
金融庁「独立系フィナンシャルアドバイザー(IFA)に関する調査研究」(公開日:2019年7月1日)
金融庁「顧客本位の業務運営に関する原則」(改訂日:2024年9月26日)

この記事を書いた人

IFA転職 編集部は、金融業界専門のキャリア支援会社である アドバイザーナビ株式会社 が運営する、IFA(独立系ファイナンシャルアドバイザー)特化型の転職エージェント 「IFA転職」 の編集部です。証券会社出身者を含む専門チームが、IFAへの転職を検討している方や、金融業界でのキャリア形成に関心のある方に向けて、IFAの働き方・報酬体系・転職市場・法人選びに関する実務的な情報を発信しています。記事の作成にあたっては、現役IFAへの独自調査に加え、金融庁や日本証券業協会などが公表する一次情報も参照し、正確性と実用性の高いコンテンツ制作を心がけています。また、掲載内容はアドバイザーナビ株式会社の 松岡 が監修し、IFA業界の実情や転職支援の現場感を踏まえた情報提供に努めています。

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